この世の終焉
この宇宙における全ての終わりは、死です。何ものも死から逃 避することは出来ません。アッラー(y)は仰っています: 地上の万象は滅び去る。ただあなたの主の、荘厳かつ高貴 なる御顔だけが残るのである。 (クルアーン 55:26-27)
どんなに死から逃げようとしても、そうすることは出来ません。 アッラー(y)は仰ります: 言え、「あなた方が逃げようとしている死は、必ずあなた 方のもとを訪れるのである。そしてあなた方は幽玄界も現象 界もご存知であられるお方のもとへと送り返され、かれはあ なた方の(現世での)所業をあなた方に伝え聞かせるのであ る。」 (クルアーン 62:8)
また、人がいかに自分の命を延ばそうとしても、そうすること は出来ません。それはそもそも定められ、決定されていることだ からです。アッラー(y)は仰りました: いかなる民にも(定められた)期限がある。それで彼らの 期限(の終わり)が到来したら、彼らはそれを一刻も先延ば しにすることも出来なければ、前倒しにすることも出来ない のだ (クルアーン 7:34)
創造主であるアッラーは、かれの存在を疑う人間とジンに対し、 以下のように挑まれています: それでは(死期が訪れて、魂が)喉元にまで上がって来た ら(、あなた方はどうするのか)。あなた方はその時、それ を目にするのだ。われら(アッラーのこと)はあなた方より も、それ(あなた方の魂)に近いのだが、あなた方には分か らない。それであなた方が(審判の日の)報いなど受けたり しないと言うのであれば、そしてあなた方の言うことが本当 であると言うならば、それを元に戻してみよ。 (クルアー ン 56:83-87)
また死の間際になって、全ての者は信仰します。しかし誰も、 現世に戻って善行を行う機会を与えられることはありません。ア ッラー(y)は仰ります: そして彼ら(不信仰者)のもとを死が訪れると、こう言 う:「主よ、私を(現世の生活に)戻して下さい。私は自分 がやり残して来たことについて、善い行いをしますから。」 いや(、戻ることは出来ない)。それは彼が(、益もなく) 言っている言葉に過ぎないのだ。そして彼らの向こうには、 彼らが復活させられる日までの障壁がある。 (クルアーン 23:99-100)
人の死期、そしてその場所は、アッラーのみがご存知になられ ます。アッラー(y)はこう仰いました: 実にアッラーの御許にこそ、(審判の)時の知識は属する。 そしてかれこそが慈雨をお降らしになり、子宮の中にあるも のをご存知になられる。人は明日何を獲るかを知らず、また どの土地で死ぬことになるかも知らない。実にアッラーは全 てをご存知になり、全てにご通暁されるお方であられる。 (クルアーン 31:34)
死には、大小二種類があります。大きなものとは、魂がその肉 体を完全に離脱する時のものです。一方小さいものとは、魂が肉 体を一時的に離脱する時のものです。その場合、魂は再び肉体に 戻ります。アッラー(y)は仰りました: アッラーはその(定められた)死期にある魂と、眠りの中 にあるまだ死んではいないそれ(魂)をお召しになられる。 そして死を定められたものは(その御許に)留め置き、そう ではないものは既定の時期まで解き放たれる。実にこの中に は熟考する民へのみしるしがあるのだ (クルアーン 39: 42)
死後何が起きるか?
死後、人は蘇らされます。そして現世における行いの記録を、 手渡されるのです。アッラー(y)は仰っています: これはアッラーこそが真理であり、かれが死者を生き返し、 そしてかれが全能であるからに他ならない。 (クルアーン 22:6)
不信仰者というものは時代を問わず、この復活と現世の行いの 清算を否定してきました。これは真新しいことなどではないので す。アッラー(y)は仰りました: 不信仰者たちは、(死後)蘇らされることなどはないと思 い込んでいる。言え、「いや、私の主にかけて。あなた方は 蘇らされ、(現世での)所業を通達されるのだ。そんなこと はアッラーにとって他愛もないことである。ected. Say, “Yes, by my Lord, you will surely be resurrected; then you will surely be informed of what you did. And that, for Allah, is easy.”) (クルアー ン 64:7)
彼ら不信仰者たちは人を迷わせ、死後の復活という真実を拒ま せるために努力します。アッラー(y)はこう仰いました: 「彼(預言者ムハンマド )はあなた方に、あなた方が死 んで土となり、骨となった後に、(呼び)出されるのだなど と約束したのか?あなた方が約束されているのは、実に途方 もないことである。」 (クルアーン 23:35-36)
彼らは生死を単なる自然現象と見なし、それら(生死)が彼ら 同様被造物であることを認識しません。アッラー(y)はこう仰って います: 彼らは言う:「(人生とは、)私たちの現世での生活のみ なの(であり、来世などはないの)だ。私たちは生き、死に、 私たちを滅ぼすのは歳月だけである。」彼らにはそのことに 関して、少しの知識もない。彼らは(根拠もない)憶測をし ているに過ぎないのだ。 (クルアーン 45:24)
またある者たちは、不信仰を貫徹するために途方もない論証を 模索しました。アッラー(y)はこう仰っています: 実に彼ら(マッカの不信仰者)は言っている:「私たちに は一度きりの死があるのみであり、(その後)蘇らされるこ となどはない。あなた方が本当のことを言っているのなら、 私たちの祖先を連れ(戻し)て来てみるがよい。 (クル アーン 44:34-36)
アッラー(y)はこのような者たちに、こう論駁されています: そして彼らは言う:「私たちが骨となり、残骸となった後 に、新たな創造として蘇らされると?」言ってやれ、「石に でも、鉄にでもなるがいい。あるいは、あなた方の胸中にお いて偉大に思われる、いかなるものにでも。」すると彼らは 言う:「一体誰が、私たちを(元に)戻すと言うのか?」言 ってやれ、「最初にあなた方を創られたお方(が、あなた方 をお戻しになられる)。」彼らはあなたに向かって(蔑みな がら)頭を振りつつ、こう言う:「それはいつのことなのだ ね?」言え、「近い日のことかもしれない。その日(アッラ ーは)あなた方を召喚され、あなた方はかれを讃美しつつそ れに応える。そしてあなた方は(現世、あるいは墓の中に)、 ほんの少しの間しか滞在しなかったと思うであろう。 (ク ルアーン 17:49-52)
また彼らは清算の日を否定します。アッラー(y)は仰りました: 不信仰者たちは言う:「(審判の)時など、私たちにはや って来ない。」言ってやれ、「いや、わが主にかけて。それ は必ずやあなた方のもとに到来するのである。幽玄界をご存 知のお方に誓って。天においても地においても、小蟻一匹の 重さほどでも、かれから免れるものはないのだ。それより小 さいものでも、また大きいものでも、明白なる書に記されな いものはないのである。」それはかれ(アッラーのこと)が、 信仰し善行に励む者たちにお報いになるためである。彼らに は(罪の)お赦しと、貴いお恵みがあろう。しかしわれら (アッラーのこと)のみしるしにおいて努めて抗う者たちに は、痛烈で忌まわしい懲罰があろう。 (クルアーン 34:3 -5)
その日アッラーは、全創造を復活させられます。アッラー(y)は 仰っています: あなた方(全て)の創造も復活も、一つの生命(の創造と 復活)同様(アッラーにとって容易いこと)なのである。実 にアッラーは全てをお聴きになり、ご覧になられるお方。 (クルアーン 31:28)
そして清算の日に、彼らを一まとめに召集されます。アッラー (y)は仰りました: 言え、「以前の者も後世の者も全て、その定められた日の 定められた時に(蘇されるのだ)。 (クルアーン 56:49 -50)
その日、全ての被造物は蘇らされるのです。アッラー(y)は仰っ ています: われら(アッラーのこと)はあなた方の内の先立った者た ちのことも知っているし、あなた方の内の後からやって来る 者たちのことも知っている。 (クルアーン 15:24)
アッラー(y)は人間を、公正にお裁きになられます。彼らの行い が善ければ報奨が与えられ、悪ければ懲罰が与えられるのです。 アッラー(y)は仰りました: その日(審判の日のこと)、全ての者は(自らが)現世で 行った善いことも、悪いことも全て眼前に見出す。彼は、自 分自身とそれ(行った悪行)との間に遠い隔たりがあること を望むであろう。アッラーは(その日のかれのお怒りに関し て、)あなた方に警告される。そしてアッラーは、そのしも べに対して哀れみ深いお方であられるのだ。 (クルアーン 3:30)
またアッラー(y)は、こうも仰っています: アッラーはその日、あなた方を皆復活させられる。そして 彼らが(現世で)行ったことを、お告げになられる。彼らが それを忘れてしまっていても、アッラーはそれを(仔細に)数え上げられるのだ。アッラーは全てのことにおける証人で あられる。 (クルアーン 58:6)
その偉大な日、人は最も近しい人や最愛の近親などすら構って いる余裕もありません。アッラー(y)は仰っています: それで(審判の日に、復活のラッパが吹き鳴らされ)大音 波が響き渡る時。その日人はその兄弟や母親、父親や配偶者、 そしてその子供たちからさえも身を翻す。各人はその日、 (自分自身の)物事で手一杯なのである。 (クルアーン 80:33‐37)
その日、悪行を犯していた者は、懲罰を目の当たりにします。 そして地獄の業火から逃れるためならば、自分にとって最愛の者 すら犠牲として差し出したいと願うほどの状態になります。アッ ラー(y)は仰りました: (その日、互いに親しい者たちは)互いの姿を認める(が、 安否を尋ね合うこともないほどの恐怖に陥っている)。罪深 い者はその日の懲罰から免れるためなら、その子息すら売り 渡してしまいたいと思うであろう。そして配偶者や兄弟(姉 妹)、彼を庇ってくれる親族、また地上の全てのものでさえ も、自分が救われるためなら(、彼らを犠牲にしたいと思う であろう)。 (クルアーン 7:11-14)
しかしその日が到来すれば、人は誰のことも自分の身代わりに 出来なければ、自分自身を救うことも出来ません。アッラー(y)は 仰っています: 不信仰者たちは、もし彼らに審判の日の懲罰を免じてもら うための地上にある全てとそれと同様のものがもう 1 つあっ たとしても、それを受け入れてもらえない。そして彼らには 痛烈な懲罰があるのだ (クルアーン 5:36)
その日唯一受け入れてもらえるものといえば、それは己の善行 のみなのです。アッラー(y)はこう仰っています: そしてあなた方をわれら(アッラーのこと)に近付け(高 い位階に上げてくれ)るものとは、あなた方の財産でも子孫でもないのだ。しかし信仰して善行に励む者には、彼らの行 ったことに対して倍の報奨があろう。そして彼らは、(天国 の高きにある)住まいに安寧に暮らすのだ (クルアーン 34:37)
またアッラー(y)は、こうも仰っています: あなた方の主のみしるしのいくつかが到来する日、(不信 仰者たちはついに信仰せざるを得なくなるが)その信仰は (もはや)その魂を益しない。あるいは(それら審判の日の いくつかの予兆が到来する前に信仰に入っていた者たちで も)その信仰をもってよきものを得ることがなかった者たち (はその日、その信仰心が彼らを益することはない)。 (クルアーン 6:158)
その日、人が以前依存していた物質的諸事は全て消失します。 アッラー(y)は仰りました: (アッラーは、審判の日にこう仰られる:)あなた方は、 われら(アッラーのこと)が最初にあなた方のことを創った 時のように、(財産や仲間なども持たずに)われらのもとに 一人一人やって来た。そしてあなた方は、われらがあなた方 に(現世における楽しみとして)与えた物全てを、背後に置 いて来たのだ… (クルアーン 6:94)
その日、唯一手元に残るのは、現世で行った善行のみです。ア ッラー(y)は仰っています: それで小蟻一匹の重さほどでも善行を行った者は、(その 日)それを目の当たりにする。そして小蟻一匹の重さほどで も悪行を行った者は、(その日)それを目の当たりにする。 (クルアーン 99:7-8)
復活の後に起こること
復活の後、人は永遠の天国か、あるいは永遠の地獄かのいずれ かへと向かいます。そしてその住民はその住まいで、永遠に過ご すことになるのです。公正なるアッラー(y)が、人間をお裁きにな られます。アッラー(y)はこう仰っています: そしてわれら(アッラーのこと)は審判の日のために公正 な秤を設けるゆえ、魂はいかなる不正も被ることがない。そ してからし種一粒ほどの重さ(の行い)でも、われらは提示 しよう。われらは精算者として完全なのである。 (クルア ーン 21:47)
全ての民は、彼らに遣わされた使徒が伝えた宗教に応じて、裁 かれます。アッラー(y)は仰っています: その日、われら(アッラーのこと)は全人を、彼らの指導 者(預言者たち)と共に招集する。それで(現世での行いが 記録された)帳簿が右手に渡された者は、その帳簿(に記録 された善行)を読み上げる。そして彼らは、種子の割れ目ほ ど(の些細なことにおいて)も不正を被ることがない。しか し現世において盲目であった者(つまり導かれなかった者) は、来世においても盲目であり、それ以上に迷い去っている のである。 (クルアーン 17:71-72)
信仰し、善行に励んでいたムスリムは、永遠の享楽が待ち受け ている天国に入ります。彼らはアッラーとその使徒のご命令を遵 守し、彼らが禁じたことを回避していたからです。天国では死が 訪れることはありません。アッラー(y)はこう仰っています: 主を畏れる者たちはその日、安全な立ち所にある。(彼ら は)園々といくつもの泉の中に、薄地と厚地の絹の衣服をま といつつ互いに向かい合っている。またわれら(アッラーの こと)は彼らに、色白で大きな眼の美女たちをめとわせる。 (彼らは)そこで何の悪や害も被ることなく、ありとあらゆ る果実を運んで来させるのだ。(彼らは現世で味わった)1 度 目の死後、そこで死を味わうことはない。そしてわれらは彼らを地獄の懲罰から守ったのである。(これこそ)あなたの 主からのお恵み。そしてこれこそは、この上ない勝利なのだ。 (クルアーン 44:51-57)
天国の民が享受する祝福について、預言者ムハンマド(y)は アッラーが次のように仰られたと伝えています:
われはわが正しいしもべに、いかなる目も見たことがなく、 またいかなる耳も聞いたこともなく、そしていかなる心も想 像だにしたことがなかったようなものを用意しておいたの だ。」それから(伝承者である)教友アブー・フライラ(y)は、 こう言っています:「望むなら、このアッラーの御言葉を読 むがよい: 誰一人として(来世において)彼らのために隠された享楽 の数々を知ることはない。(それは)彼らが行っていたこと に対する報いなのである。 (クルアーン 32: 17)」(アル =ブハーリーの伝承)
また、預言者ムハンマド(y)はこう言っています: 天国に入る最初の集団は、あたかも満月のようである。そ してその次の集団は、天に輝く明るい星のようである。彼ら はそこで排尿や排便をしたり、また唾を吐いたり鼻をかんだ りする必要もない。また彼らのくしは金製で、汗は麝香の香 りである。そして彼らの香水はインディアン伽羅であり、彼 らの妻は白い肌の大きな眼の乙女である。彼らは(互いに憎 しみ合ったりすることもなく)一心同体のようであり、六十 腕尺もある彼らの父祖(アーダムのこと)に姿形が似てい る 」(イブン・ヒッバーンによる伝承)
また、教友ジャービル(y)は預言者ムハンマド(y)が次のよう
に語った、と伝えています:
「“天国の住民は飲食するが、唾を吐いたり、排便したり、
痰を吐いたりすることがない。”彼らは尋ねました:“では
彼らの食べ物はどうなる(つまり排泄される)のですか?”
彼は答えました:“それらはげっぷと発汗として出るが、そ
れらは麝香の香りである。また彼らはちょうど呼吸をするように無意識に、アッラーを讃美している。”
(ムスリムの
伝承)
また教友ザイド・ブン・アルカム(y)は、こう言っています:
「あるユダヤ教徒の男が、預言者ムハンマド(y)のもとにや って来て、こう言いました:“アブー・アル=カースィム (預言者ムハンマド のこと)よ、天国の住民は飲食しない とでもお思いか?”預言者ムハンマド(y)は言いました: “私の魂がその御手に委ねられているお方にかけて。(天国 に入る)全ての者は飲食や性行為において、百人分もの力を 与えられよう。”するとそのユダヤ教徒は言いました:“飲 食する者は排泄もするものだぞ。”預言者ムハンマド(y)は 答えました:“彼らは肌からの発汗により、排泄する。そし てその香りは麝香のそれであり、胃は痩せ細ってしまうであ ろう。”」 “私の魂がその御手に委ねられているお方にかけて。(天国 に入る)全ての者は飲食や性行為において、百人分もの力を 与えられよう。”するとそのユダヤ教徒は言いました:“飲 食する者は排泄もするものだぞ。”預言者ムハンマド(y)は 答えました:“彼らは肌からの発汗により、排泄する。そし てその香りは麝香のそれであり、胃は痩せ細ってしまうであ ろう。”」
また教友アブー・フライラ(y)は、預言者ムハンマド(y)がこ
のように言ったと伝えています:
「(来世において)召集する者は(天国の民に)呼びかけ、
こう言うであろう:“あなた方は永遠に健康であり、二度と
病に冒されることはない。またあなた方は永遠に生き、二度
と死ぬことはない。またあなた方は永遠に若く、二度と年老
いることはない。そしてあなた方は永遠に楽しみ、二度と悲
しんだり後悔したりすることはない。アッラーはこう仰られ
ているのだ:
…そして、彼らにはこう呼びかけられる:「これこそは、
あなた方が(現世で善行を)行っていたことによって引き継
いだ、天国なのである。
(クルアーン 7:43)”」(ム
スリムの伝承)
また預言者ムハンマド(y)は、天国における最下層の住民が 堪能する享楽に関して、次のように教示しています: 「最後に地獄から出され、そして最後に天国へ入れられる者の ことを教えてやろうか?その者が地獄から這い出てくると、アッラーはこう仰られる:“行き、天国に入るがよい。”そして 彼が天国に着くと、彼の眼には天国が埋め尽くされているかの ように映る。それで彼は戻り、こう言う:“主よ、天国は満杯 です。”するとアッラーは、またこう仰られる:“行き、天国 に入るがよい。”そして彼が天国に着くと、彼の眼にはまだ天 国が埋め尽くされているかのように映る。それで彼は戻り、こ う言う:“主よ、天国は満杯です。”するとアッラーは、再三 こう仰られる:“行き、天国に入るがよい。それはあなたにと って、現世の十倍にも値するものなのであるから。”すると彼 は言う:“あなたは私をからかっておられるに違いありません。 あなたは唯一の主権者であられますのに(、私などにそのよう なものをお恵みになられるのですか) (アル= ブハーリーの伝承 & ムスリムの 伝承 )
そして伝承者は、こう続けます:
「その時、預言者ムハンマド(y)は、彼の奥歯が見えるほど
に笑いました。それが天国の最下層の者について言われたこ
とです。」
一方使徒と、彼らが携えて来たメッセージを拒絶した不信仰者 たちの行き先は、地獄の業火です。そして彼らはその中に、永遠 に留まるのです。アッラー(y)は仰いました: そして不信仰者たちには地獄の業火があり、彼らはそこで 殺され、死ぬことによって楽をすることも出来ない。また彼 らは懲罰を軽減されることもないのだ。このようにわれら (アッラーのこと)は全ての不信仰者に(罰でもって)報い るのである。そして彼らは(地獄の懲罰の中で)叫び、言 う:「われらが主よ、ここから出して下さい。きっと以前の 私たちが行っていた悪行とは違う、正しい行いをしますか ら。」(アッラーは仰る:)「われらは熟慮する者が熟慮す るに足るだけの年月を、あなた方に与えてやったではないか。 そしてあなた方の下には警告者が到来したのだ。(懲罰を) 味わうがいい。(真理に対する)罪悪人たちにはいかなる援 助者もないのだ。」 (クルアーン 35:36-37)
預言者ムハンマド(y)は地獄における、最も軽い懲罰を次の ように描写しています: 審判の日、地獄で執行される最も軽い懲罰は、足の裏に燃 えた炭を当てられるものである。そしてそれによって、その 者の脳味噌は煮立った鍋のように煮え立つのだ (アル= ブハーリーの伝承)
また預言者ムハンマド(y)が言及している次の言葉は、天国 の住民の歓喜と祝福を更に増大させ、地獄の住民の悲嘆を更に大 きなものにする一つの要素となります: また預言者ムハンマド(y)が言及している次の言葉は、天国 の住民の歓喜と祝福を更に増大させ、地獄の住民の悲嘆を更に大 きなものにする一つの要素となります:
また預言者ムハンマド s が言及している次の言葉は、天国 の住民の歓喜と祝福を更に増大させ、地獄の住民の悲嘆を更に大 きなものにする一つの要素となります: が言及している次の言葉は、天国 の住民の歓喜と祝福を更に増大させ、地獄の住民の悲嘆を更に大 きなものにする一つの要素となります: (クルアーン 19:39)
真の、そして永劫の生活が始まるのはここからなのです。そし て来世のために善行でもって準備しておく者こそは、真の喜びを 得ることになるのです。
クルアーンにおける復活の証明
クルアーンの中には、人間に自分自身の創造における性質に関 して熟考することへといざなう章句が、沢山あります。そして人 間を無からお創りになられる存在こそは、そこに再び生を与える ことも可能なのです。アッラー(y)は仰っています: (信仰しない)人間は言う:「私が死んだ後、生きて(呼 び)出されるだって?」人間は覚えていないのか?彼が以前 存在していなかったにも関わらず、われら(アッラーのこ と)は彼を創ったということを? (クルアーン 19:66- 67)
またアッラーは人間に対し、一度枯れ果てて死んでしまった大 地が、いかにして新鮮な作物を実らせるかについて熟慮すること をお勧めになります。アッラー(y)は仰りました: そしてかれ(アッラーのこと)のみしるしの一つとして、 あなたは大地が荒廃するのを見るであろう。そしてわれら (アッラーのこと)がそこに(雨)水を降らせれば、それ (大地)は振動し、隆起する。実にそれに生を与えられるお 方こそは、死者にも生を与えられるお方である。かれには全 てのことがお出来になるのだ。 (クルアーン 41:39)
またアッラー(y)は、人間の創造よりも偉大である天地の創造に ついて、人間が想念することを奨励されます。アッラー(y)はこう 仰りました: 彼らは天地を創造され、それらの創造で疲弊されることな どなかったアッラーが、死人に生を授けることがお出来になるとは考えないのか?いや、かれこそは全てのことがお出来 になるお方なのである。 (クルアーン 46:33)
また死からの復活の疑似体験であるかのような、睡眠からの目 覚めについても思念することを勧めています。アッラー(y)はこう 仰っています: アッラーはその(定められた)死期にある魂と、眠りの中 にあるまだ死んではいないそれ(魂)をお召しになられる。 そして死を定められたものは(その御許に)留め置き、そう ではないものは既定の時期まで解き放たれる。実にこの中に は熟考する民へのみしるしがあるのだ。 (クルアーン 39: 42)
アル=アース・ブン・ワーイルはある時、朽ちた骨を手にして
預言者ムハンマド(y)のもとにやって来ました。そしてそれを
粉々に砕いて見せると、こう言いました:
「ムハンマドよ!アッラーはこの骨が粉々になった後に、そ
れを蘇らされるというのか?」彼は答えました:
「ムハンマドよ!アッラーはこの骨が粉々になった後に、そ
れを蘇らされるというのか?」彼は答えました:
この伝承の伝承者は、ここでこう言っています
「この出来事に関して、クルアーンの次の句が下されまし
た:
人間は、われら(アッラーのこと)が彼を一滴の精液から
創ったということを考えないのか?それなのに彼は、(われ
らに対して)高らかに反駁する。そして(不信仰者は)自ら
の創造のことを忘れて、われらに向かって(死後の復活を否
定する)譬え話をしてこう言う:「朽ち果てた骨を、一体誰
が生き返らせるというのか?」言え、「それを最初に創造さ
れたお方が、(また)それに生をお与えになるのだ。かれは
全ての創造についてご存知であられる。かれこそはあなた方
のために、緑樹から(採れるものから)火を生じしめられる
お方である。ゆえにあなた方は、それによって火をおこすではないか。一体天地をお創りになられたお方が、彼ら(人
間)のようなものを(その死後に再び)お創りになることが
出来ないなどということがあろうか?いや、(出来るのであ
る。)かれこそは創造者であり、全知なるお方なのだ。実に
かれのご命令というものは、ただかれが何かをお望みになら
れた時に “あれ。”と仰られるだけで、それが実現するので
ある。その御手に全ての権威が属するお方の崇高さに、讃え
あれ。そしてあなた方は、かれの御許へと還り行くのであ
る。」
(クルアーン 36:77-83)」